先日、お客様宅のお庭に6mのサルスベリを植えました。
なかなか幅が4mもある大きな木を植える機会は少ないので、その工事についてご紹介します。
大きな木になると、人力で持ち運ぶことは勿論、治兵衛のユニックで搬入する事も
難しいため、大型クレーン車で樹木を吊り上げ、植える場所まで移動させます。
大抵の場合、クレーン車を車道に停め、敷地の外から樹木を運び入れることになります。
車道を1車線使って作業をする写真ような場合は、事前に警察に
道路の使用許可を取っておきます。また当日は交通誘導員の手配も行い、
周辺の交通整理をしてもらいます。
下の写真は
植穴を掘っている様子。
木が大きくなると植穴も大きく、深くなります。
人力で掘るのは本当に体力が必要です。
木の向きを丁寧に確認しながら、植穴に根鉢を入れて植える位置を決めていきます。
根鉢の周りの水はけが悪いと木が健康に育つ事は難しくなります。
高木を植える場合は、根鉢も分厚く深く穴を掘る事になります。
深く掘ると粘土の層や、粘土が固って岩になる手前のような状態の地層が出てきます。
そのような地層に穴を掘るだけでは、水の流れていく逃げ場が無く、
少し大げさですが小さい池のような状態になります。
泉北地域は粘土質の土地が多いため、自然に下(地下)に水が抜けていきにくいようです。
その土地の高低を考えて、水が排出されるように排水層を作ります。
植物の根は水を必要としていますが、実は空気も必要としています。
土中の水が動く(排水される)事により、土中に空気が引き込まれるようなイメージで
地面を改良してあげる事が重要になります。
大きな木を植える場合は、上記のように特に手間をかけて植える環境を整えることが
必要になってきます。
それにより木が問題なくその土壌に活着し、元気に育っていくのです。
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